ラケットを大きく動かすほど当たりづらくなる

ラケットを動かす長さとボールへの当たりづらさ

ラケットを10cm動かしてボールに当てる場合と1m動かして当てる場合を考えればどちらが当たりやすいかは一目瞭然です。より正確にラケットでボールを捉えるためには、スイング中にラケットを動かす距離はできるだけ短い方が当たりやすくなります。

初心者の方はラケットを大きく早く振らないとボールが相手コートまで届かない気がするかもしれませんがその心配は不要です。現代のラケットはカーボンファイバー製で力に自信がない方が振っても相手コート側はおろか、後ろのバックネットを超えてコートからボールが出てしまう位にボールが飛びます。

テニスに慣れていない方がラケットをしっかり振っているのにボールが飛んでいかない、ネットまで届かないのは殆どが「ボールが正確に当たっていないから」です。ボールを飛ばそうと強く振ることで正確に当たらなくなっているから余計に飛ばないという事です。

前述の通り、ボールを飛ばす力は “ラケットスピード” により得られます。加速を生むためには長い距離が必要な感じがするでしょうがそれは飛行機や幅跳びの話で300g前後しか重さのないラケットなら50cmもあればかなり速い速度まで加速が可能だと思います。

フェデラー選手のストローク練習

錦織選手のストローク練習

両選手とも体に近い位置からラケットを振り始めているのが分かると思います。

スイングスピードもとても速いです。

軟式テニス出身の女性など体の周りをグルッと回すようなスイングをする方が居ますが、長い距離ラケットを動かし続けるにはそれだけエネルギーが必要です。実際、そういうスイングをする打ち方ではスイングスピードが上がりません。且つ当たりにくくなる訳です。(軟式テニスでそういうスイングをする理由はありますし、女性は筋力が弱いからそういう打ち方の方が楽だとか、スタンスによる体の使い方の違いもあります。)

現代の性能の良いラケットを有効に使うためには、テイバックで体に近い位置にあるラケット短い距離で瞬間的に加速させて打つ方がより少ない力でラケットを加速させることができ、ボールにも当たりやすく、ボールに到達する時間も短いのでボールを打つタイミングが遅れたり振り遅れたりすることも防げます。メリットがすごく多いのです。

ただ、こうやって打つには体の使い方を学ぶ必要があります。

単に「大きく振るな」や「体に近い所にテイバックして振り始めればいい」という訳ではありません。ただ、理屈として理解しておくことはものすごく大事な事です。

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