必要だと思う基礎的理解 4

10.プロと自分を比較しない

プロ選手のプレイは手っ取り早く目標や参考にしやすいです。皆、職業として365日24時間テニスに携わり努力しているプロ達と自分達で状況が全く違うことは理解しているものの、つい自分達とプロを同一基準の中で比較しようとします。

ラケットやガットの種類やセッティングを神経質なほどにこだわったり、ガットのテンションが落ちるとテニスに影響があるからとキレてもいないのに頻繁に張り替えるのが常識のように言い合ったりです。張りたてで延びや緩みの少ない状態を除き、ガットのテンションが5P 違っても言われなければ殆どの人は分かりません。

冬場は飛ばないからテンションを落とすと言われますが、気温の低下でボール内の空気が縮小しゴムも硬くなることで飛ばなくなるだけで、テンションを下げてもボールの飛びは変わりません。「冬場はボールが硬く感じるからテンションを下げて打感を調節する」が正しいはずです。試合に出るなど頻繁にプレイするのに3年間張り替えていないという人が存在する事から張ったままのガットは伸びや緩みで変化が生じてもある一定値以降は変化自体が停滞すると考えています。

ラケットの違いも同様です。現代のラケットは総じて軽くなっており、290gのラケットを使っている人が310gに変えたとしてもバランスやフレームの厚さ、硬さが変わらければ1円硬貨20枚(100円硬貨なら4枚)がラケットの中央辺りに張り付いているだけです。それだけでボールに打ち負けるようなことが起きるはずもないし、290gが使える人なら1ヶ月もしない内に慣れてしまいます。

道具にこだわるのはご本人次第ですが、自分が感じる「打感の変化」以外で、道具を多少変えたりセッティングを変えたりすることでボールに違いが生じると考えるのは意味がないと思っています。

11.他の人の考え方は否定せず自分の知識とする

他のスポーツ同様、テニスにおいても考え方や理論のようなものがたくさん存在します。あるコーチと別のコーチが真逆の事を言っているように感じることがあったり、自分は正しいと思っていることでも、周りの人から「それは間違いで正しくはこうだ」と指摘されることもあります。些細な事柄でも知識や情報は自分の上達を手助けしてくれますが、知識を持とうとしない人、偏った情報だけを信じる人に上達は難しいです。テニスの技術論になった際、人と意見が違うのは自分が知らない事を相手が知っているからかも知れず、何を持って相手が間違っているなど、どんな世界的テニスの権威にも断言できません。テニスをやっていると “自分の考えこそが正しい” という人が大勢居て、世界的トッププロが言うアドバイスすら簡単に「間違いだ」と否定します。どんな内容でも否定はせず何故そういう考え方になるのかと関心を持てば、考える中で新たな知識となりますが、人の話に耳を傾ける余裕のない人に “正しい道” が見えるはずもありません。

12.予習と復習

テニススクールは英会話スクールに似ています。英会話スクールで週1回2時間の授業を受けて先生と話すだけでは英語を話せるようにはまずなれません。書店で入門書、参考書をたくさん買い読んだとしても同様です。(人によっては買っただけで満足するかも)

テニススクールも同様で週に2~3回と通ったとしてもその90分なりの時間の中でしかテニスに触れないなら次回までに経験や感覚は下がってしまいます。上達には知識が必要と書きましたが、知識を基に自分のテニスを「棚卸し」するためには、自分のテニスを知る必要があります。文章でもなく思いつくままでいいので練習後に気づいた事をどんどん書き出していくことも大事です。うまくいかなかった事、コーチに言われた事、気づいた事、当日の天気や気温、練習中の気持ちやモチベーション、体調、何か不満に感じたことなど。翌日以降次の練習までの間に過去のメモを見返し、課題や何をどう見直すのか、何を課題としていくかを考え、それに必要な情報を確認します。そういった繰り返しの中で必要な知識が精査され蓄積されてきます。予習、復習と言っても時間を取るわけでもなくごく単純な習慣がテニスの理解に繋がります。

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