サーブでジャンプする意味2

サーブでジャンプする弊害を考える

既に書いたようにサーブを打つ際、打点を高くするためにジャンプをすることにほぼ意味はないと考えられます。

一方、サーブがうまく打てない人の多くは「ボールを打つ度に飛び方が違う」「ボールにスピードがない」「ネットにかかってします」といった問題を抱えていますが、これらは「ラケットでボールを正確に捉えられていない」ことで起きる事が多く、その要因としてサーブ時のジャンプが上げられます。

また、これらを感じる人の多くが「ボールをしっかり見ているはずだけど、サーブを打つ際、ボールとラケットがどうやって当たり、当たった後どうやって飛んでいるのかよく分からない」のではないかと思います。

先に “ボールを正確に捉えるために” の中で書いたように “ボールを打つ際の目線のブレは正しくボールを捉えることを阻害”します。頭を前後左右に振りながらボールを打つことは無理なことで分かります。

頭の位置が動くほど当たりづらくなる
ボールを打つ際に頭の位置が動いてしまう影響 なんとなく当たり前のように聞こえるかもしれませんが、単に「打つ際に頭が動く」という事象を言って...

「より高い打点でサーブを打とうと、ヒザを大きく曲げてから高くジャンプする」頭の位置が大きく上下動しボールとの距離感が分からなくなります。(バレーボールのスパイクがジャンプした中でもボールを打てるのは真上よりも前に向かって長い時間飛び上下動が少なくできるから。またボールが大きいため捉えやすいといった面もあると思います。)

「高い打点で打とうとトスを高く上げ、その高いボールを見るために、首を曲げて顔を上げ、体を大きく屈折させる」と姿勢に無理が生じ “スイング中ボールを見続ける” ことすら難しくなります。

典型的なトロフィーポーズはかなり無理のある姿勢

 

また、「より打点を高くしようと必要以上に腕を伸ばしたりすることで、結果的に目からボールまでの距離が長くなる」ためボールを正確に捉えることが難しくなります。(遠いほど距離感がわかりにくい。)

背中を反りながら真上に顔を向けヒザを大きく曲げてジャンプしながら腕を最大限伸ばし、頭上の1点をラケットの先端で触ることを考えてみください。サーブ動作に近いと言われるピッチャーがキャッチャーに向けてボールを投げるのと比べれば、こういった動きに無理があるのは一目瞭然だと思います。

ピッチャーの投球と比較すれば典型的なトロフィーポーズに無理があるのが分かる

つまり、首を曲げるようにして顔を真上に向けることも、目線を不必要に上げたりヒザを使った大きな上下動及びジャンプもせず、ピッチャーがボールを投げるように体を使える、腕を振れるなら、もっと楽にサーブが打てるはずです。

ピッチャーは高いマウンドからキャッチャーに向けて投げますが、サーブに必要な打ち出し角度を考えれば、キャッチャーミットの上が地上から2mの位置にあると考えてもいいです。それでも首や体を不自然に上に向けるようなことはなく、遠投をする際のように体全体を上に向ける程度でフォーム自体は変わらないであろうことは分かります。

野球の外野手が遠投するフォームをサーブと比較すれば

打点を高くとる必要がないので、トスを高く上げる必要も、高くジャンプする必要も、そのために姿勢を崩す必要も、頭の位置を大きく動かす必要もないのです。

F.ロペス選手のサーブ練習

軽く打っているだけですが打ち終わるまで頭の位置がほぼ動かないのが分かります。頭の位置が動かない方が正確に捉えられるのは想像が付きますね。

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